アバンテが聴きたくて!~フロンターレのマッチレビューブログ

Jリーグ 川崎フロンターレのマッチレビューを主に書いていきます。

THE川崎フロンターレ!! 2016Jリーグ1st第11節 柏×川崎 マッチレビュー

いわん太です。

 

やりました!!

これぞ川崎フロンターレといったゲームでしたね。

完勝ともいえる内容だったかと思いますが、戦術的に見てもかなり見応えたっぷりの面白い試合だったと思います。

 

それではスタメンからです。

スタメン

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(川崎)

CBは谷口ではなくまさかの車屋。おそらく意図としては左利きの車屋を置くことによりスムーズなビルドアップを目的としていると思います。そしてミヨッシのJリーグ初先発!!期待したいところです。
サブは、新井、谷口、橋本、原川、森谷、中野、狩野。
 
(柏)
予想とはだいぶ違い鎌田ではなく増嶋がスタメン。そして前線は中川でなく大津。恐らくベンチにもいないので怪我かもしれません。それにしても柏は“中”が付く選手が多すぎ(笑)
 

展望 

ポイントは、

①ポゼッションし主導権を握らせないこと

②嘉人、悠、憲剛のホットラインを生かす攻撃

③中央圧縮の4-4-2の最終ライン脇を使って攻撃すること

④変則システムを機能させないプレッシング

そしてなにより自分達を信じてプレーすること

でした。

試合・解説

前半は完全に川崎。

川崎のビルドアップ隊が相手のプレスに的を絞らせないよう素早くパスを回します。その中で憲剛がいい位置で受け、オーバーラップしているノボリへスルーパスを通しチャンスを作っていきます。まさにポイント③ですね。

 

そしてなによりよかった点は、

「相手にビルドアップをさせないプレッシング」

が素晴らしかった。ポイント④ですね

 

具体的に言うと

①柏の変則ビルドアップに対して3枚で4-3-3気味で待ち構える川崎

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②左サイドの中山に渡す。これはあえて追い込んでいる。すでパスコースを限定してるので中山から山中へ。

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③すでにパスコースなくしているので無理なパスを出しそれを回収。

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こんな感じで、マンツーマン気味に配置して柏のビルドアップのパスコースを限定させてまともにさせていないことがボールポゼッションできていた理由だと思います。

柏の攻撃は次第に、山中や伊東へのロングボールに頼ることが多くなり柏のしたいポゼッションができない状態です。

また、選手1人1人がエネルギッシュにプレッシングするプレーは前節の仙台戦とは別チームのようでした。特にネットとリョウタは前線が追い込んだ後のセカンドボールを体を張って回収できていたのでゲームを支配できたと思います。

 

そして圧倒的にボールを支配する中で…

0-1!!

憲剛→エウソン→嘉人へとつなぐが潰されてしまいクリアされてしまう…

 

…が、ネットが回収しそのまま豪快ミドル!!

柏の無失点記録を破る豪快弾&J初ゴールで見事先制しました。

それにしてもネットは柏キラーになる予感!ナビスコに続きゴールとなりました。

 

その後も落ち着いて試合を進めますが…

1-1…

山中のフリーキックから中谷にちょっと不運な形でゴールを奪われてしまいます。だたし、前半終了間際も似たようなタイミングでフリーにさせてしまっていることから奈良、車屋のコンビだとまだセットプレイに関しては不安定な部分があります。

またか…と嫌な雰囲気が流れたまま前半は終了。

ただ流れはかなりよく、柏が今の可変システムを使っている限り流れは変わらないだろうっといった内容。

そしてヤッヒー監督はセットプレーやハイボールの処理の不安定さを見て、後半頭からミヨッシに代えて谷口を投入。車屋をサイドバックにするかと思いきやそのままCBにおいて左サイドバックに置く采配。

意図はもちろんセットプレー対策。それと空回り気味だったミヨッシに代えてノボリを1列上げることでサイドの詰まりを取り除くことを目的としています。

そして、後半早々からギアを一段階上げた攻撃陣は憲剛を中心に攻め続けます。そしてこの日よかったのは嘉人。バイタルエリアを旨く使いいいアクセントになっていました。

そして…

1-2!

憲剛の素晴らしいスルーパスからエウソン。ゴールラインギリギリでフワリと上げたクロスを嘉人!!完璧にな崩しを見せました。

 

そして柏ディフェンス陣が混乱している中…

1-3!

ノボリのインターセプトから嘉人のフライスルーパスから悠のスーパーボレー!!本当に悠はボレーシュートうまい!!今節のベストゴールは決まりでしょ!!

 

その後、柏は茨田を投入しアンカーに置きます。柏は可変システムを諦め4-1-4-1に変更。下平監督は欧州サッカーのトレンドのゾーンシステムに切り替えて、サイドをワイドに使いたいのと川崎のパスワークを遮断することを狙いました。山中と伊東をサイドバックにして高い位置を取ることで攻撃に厚みをもたせ流れを変えました。

しかし持っていかれた流れを食い止めたのも最後まで諦めないプレッシングでした。

結局最後までポゼッションを柏にさせなかったまさに「完勝」といった内容で鬼門破りを達成したのでした!!

総括

1失点はしましたが終始試合をポゼッションでゲームをコントロールした素晴らしい内容の勝利だったと思います。
 
ポイントの4点すべてで柏を圧倒できたことがデカいのですが、
やはりヤッヒー監督も言っていた

「自信を持って自分達のサッカーをする

ことができたのが一番の収穫だったと思います。
ポゼッションとプレッシングこそが自分達のサッカーなんだ!と改めて思い出した試合でもあります。
 
 
また戦術的な面でも川崎のビルドアップ潰しや柏のシステム変更など選手交代も含め監督の戦略や考えが随所に出ていた試合でした。
 
柏のシステム変更に関しては、勿論負けているから変えたのですがシステム変更で流れを変えることができるチームはJリーグではあまり見当たりません。ちょっとだけ配置を変える程度は見ますが、柏は可変システムと4-1-4-1の二刀流です。これを試合中の流れを読んで変えることができることは監督としての戦術理解度が高いことを意味します。
 
ただしこの日は決断が遅かったですね。少なくとも柏としては後半頭から変えるべきでした。
 
一方川崎のヤッヒー監督は今年は見違えるように判断が早いです。ただいわん太としてはこのシステムチェンジがあった時点で森谷投入でもよかったと思いました。おそらく足に来ている前線の嘉人、憲剛、ノボリをできるところまでギリギリまで引っ張る予定だったかと思いますので悪くない投入ではありますが…
 
なんて駆け引きも楽しめた素晴らしい試合でした。
 
それもこれも勝利したから言えることです!この調子で神戸戦もハードワークで頑張ってほしいものです!
 
それでは採点です。
 

採点 10点満点で6.0が平均点

1.ソンリョン 6.0
1失点目はノーチャンス。また数少ない決定的場面もシャットアウト。相変わらずの安定感だった。
 
3.奈良 6.5
ディエゴオリヴェイラとのマッチアップにも臆することなく戦えるファイター。この泥臭さが川崎にはなかったところ。代表でもがんばってほしい。
 
20.車屋 6.0
今期初のセンターバックだがビルドアップに関しては及第点。しかしセットプレーでの失点場面でわかる通り改善の予知あり。 
 
18.エウソン  6.5 1アシスト
縦横無尽に走るプレーはさすが。アシストの場面は山中の裏を見事についた。セットプレー時は失点は狙われたか?
 
2.ノボリ 6.5(▽77')  
3点目の起点になるインターセプトを始め、サイド攻略に貢献。クロスの精度が上がれば代表クラスになれる存在。
 
10.リョータ 6.5  
攻守にわたり豊富な運動量で顔を出した。特に守備面での玉際で強さを見せピンチを阻止した。
 
21.ネット 6.5 1ゴール
前半の早々の豪快ミドル弾は本当にデカかった。川崎の勝利に大きく貢献。
 
14.憲剛 6.5
ビルドアップをフォローしに行かなくてもよかったので特に攻撃面で力を発揮した。的確なタイミングでプレッシングするなどハードワークもできた。
 
26.ミヨッシ  5.5(▽46')  
開始はいい動きをしていたが、試合が進むにつれミスが目立つように。ほろ苦デビューとなったがこれからに期待。
 
11.悠 6.5 1ゴール
美しすぎるボレー。嘉人との素晴らしいコンビネーションが炸裂した。
 
13.嘉人 7.0 (▽90+4')  1ゴール 1アシスト MOM
この試合は若干下がり気味にポジショニングしバイタルでボールを受ける形が機能した。このポジショニングかわ常に取れれば優勝&4年連続へ導ける。
 
5.谷口  6.0(▲46') 
後半から途中出場してハイボールに対する守備で貢献。伊東にやられる場面が少しあったが及第点。
 
17.森谷 6.0(▲77')  
プレー時間は限られたが守備面で貢献。
 
15.原川 採点なし (▲90+4')  
 
ヤッヒー監督 7.0
後半の谷口投入は素晴らしいタイミング。また車屋のCB起用や4-2-3-1へ移行など今の川崎のチーム状況を戦術的に確りと把握している印象。この試合の勝利を自信に変え、仙台戦の引き分けが高い授業料と言えるかは次回の神戸戦にかかっていると思います。
 
 
天敵の柏に勝利したが油断は禁物! 
 
とにかく1戦1戦自信を持って試合に望めば自ずと結果が見えてくる!
 
がんばれ!フロンターレ!!
 
↓やはり今年は違う!!マグレじゃない!と思った方ご協力お願い致します。


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