アバンテが聴きたくて!~フロンターレのマッチレビューブログ

Jリーグ 川崎フロンターレのマッチレビューを主に書いていきます。

毎年なぜか勝てないホーム開幕戦 2017 Jリーグ 第2節 川崎×鳥栖

いわん太です。

なかなか勝てませんねホーム開幕戦。ここ数年勝った記憶がありません。

 

そして、またしても始球式を外すと引き分ける説が(泣)

 

ただ試合の展開としては、今季で一番良かったかもですね。

 【スタメン】

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家長が欠場のため、ニコラスが今季初先発。個人的には、かなりフィットするのではと思っておりましたが…それ以外は開幕戦と同じメンバーでした。

 

【試合のポイント】

鳥栖の守備方法のおさらい

②前半のニコラスの効果、攻撃の形について

③鬼木監督の交代について

 

鳥栖の守備のメカニズムのおさらい

鳥栖の守備陣形は、プレスの位置によって2種類あります。

前線からプレッシングをする場合は、4-3-1-2、リトリートの場合、鎌田が2ライン目に吸収され4-4-2となります。

◎4-3-1-2の場合

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◎4-4-2の場合

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このシステムを使い分けることで、鳥栖は常にプレッシングをかけることができる陣形を保ち続けました。トップ下としてこのシステムのキーマンを担う鎌田は、スタミナをかなり消耗していたかと思いますが、試合終了まで高い強度を保っており、20歳ですが、風格漂うプレーヤーに成長しております。あっぱれです。

 

そしてこのシステムの目的としては、3センターハーフでボールを奪い、2トップに当て、鎌田に落としショートカウンター発動!!です。

この試合かなり狙われていましたが、鳥栖のクオリティ不足により命拾いしていました。しかし、豊田と組むフォワードが快速アタッカーだったらとゾッとしますね。後半から出てきた27番・田川は、次の対戦時は要注意です。まだ18歳だそうですし、ミヨッシ、長谷川も負けてられません!!

 

前半のニコラスの効果、攻撃の形について

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ニコラスこと大塚の役割は、ずばりショートパスのテンポアップです。 

そのプレースタイルは、一言でいうと「レシーバー」。人と人の間に入り込み、ボールを入れるとワンタッチでボールを返してくる極めて特殊なスタイルです。

ニコラスが、このプレーを続けると潤滑油かのように、狭い場所でも滑らかにパスが通り、テンポが上がるのです。また、バイタルエリアへの出し入れが多くなり、ニコラスがボールに触れると、みんな続々と入りたがっていたバイタルエリアを交通整理しているような、そんな風に見えました。

特に今季は、悠様が1トップでダイレクトにはたく場面増えていましたが、このプレーの代わりを一つ前のバイタルエリアでしてくれるのがニコラスになります。なので悠様は、得意の飛び出しに専念できるようになる…というのが、鬼木監督の狙いでした。

しかし、ニコラスの弱点は、せっかくバイタルで受けても前を向かずレシーブしてしまうところ。チャンスを作り出す意識が強くなれば川崎になくてはならない存在になるかもしれません。

 

前半の途中からは、鳥栖に押し込み、カウンターがメインになってしまったので、活躍の場はなくなってしましました。

 

個人的には、めちゃめちゃ応援してます!!がんばれニコラス!!

 

③鬼木監督の交代について

ハイネルの交代は、プラン通りのようでしたね。もう少し大塚を引っ張ってもよかったかもでしたが、まあ理解できる交代でした。

しかし、後半最後に奈良の交代はさすがに消極的すぎました。阿部ちゃん、ノボリが疲労し、車屋が豊田に競り勝てなくなっていたので交代としては理解できますが、時間が遅すぎたのと、選手交代でチームにメッセージを伝えることができませんでしたね。

ホームで1-1の場面で、阿部→奈良ちゃんは、チームとして引き分けでいいよ。を意味します。しかしピッチ上の選手が最後まで得点を狙っていたのは明白なので、チームとして監督のメッセージを体現できませんでした。引くなら引く。攻めるなら攻める。このようなインテンシティの高い戦いでは細部が明暗を分けますので、リアリスト鬼木であれば、そこは見逃してはいけないポイントでした。

 

それでは、採点です。

【採点】

1.ソンリョン 6.0

豊田との1対1を確実に防ぐ安定感。失点のシーンはしょうがない。

5.谷口 5.5

やらかしそうな場面はあったが、その他はそつなくこなした。

7.車屋 6.0

終盤は、豊田に空中戦でやられ気味だったが、ビルドアップの安定さは舞行龍との違いを見せつけた。

2.ノボリ 6.0 (▼87')

攻撃にアクセントを加えるサイドアタックは、今の川崎の中では唯一無二。

6.タッピー 6.5

サイドバックからのゲームメーキングが光る。ラームのように、ボランチもできそう。

10.リョータ 5.5

後半は高い位置で絡むことができたが、またまだできる。今年は、ビルドアップ時のスペースをつくドリブルと最終局面での成長を。

21.ネット 5.5

やはり縦パスが読まれてる感がある。ゴール前へ飛び出すプレーを見せたのは好材料

8.阿部 5.5 (▼84') 

がんばってはいるが、このポジションで成功するには自分の良さを出す必要がある。まだ良さは見せていない。

14.憲剛 5.5

この日は、なかなかバイタルで前を向かせてもらえなかった。終盤のサイドチェンジはさすが。

27.大塚 5.5 (▼46')

まだまだチャンスがあると。そのプレースタイルを生かしつつ、フライパスが出せればまだまだ伸びる。

11.小林  7.0

さすがの決定力。

 

22.ハイネル 6.5(△46’)

その片鱗見せつけたハイネル。危なっかしい一面はあるが、その気持ちの強さ、スピードを見ると1トップも面白そう。

 

3.奈良 採点なし(△84’)

13.ミヨッシ 採点なし(△87’)

鬼木監督 5.0

チームとしてのどう攻め守るのかが浸透しているようでしていない印象。

しかし、まだ始まったばかり。期待しています!

 

 

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