リアリズムサッカーの川崎に足りないものとは 2017Jリーグ 第4節 川崎×広州
いわん太です。
苦しい台所事情の中、最低限のターンオーバーもしつつの引き分け。
明確なゲームプランで挑み、あと一歩のところまでいきましたが、またも勝ち切ることができませんでした。
理由は、誰が見ても明確。
「点が取れない」
それに尽きる試合でした。
鬼木さんが監督として、そして川崎が今季チームとして成功を収めることができるがどうか、正念場だと思っています。
それではスタメンです。
【スタメン】
スタメンは、憲剛、ノボリを外したプラン。ボランチの板倉は、前回は屈辱の前半途中交代でしたので意外な選択でした。
また、タッピーが復帰したので、ようやくまともな4-2-3-1が組めるという厳しい状態。
【試合のポイント】
①先発・板倉の意図と川崎の描いたゲームプランとは
②エースストライカーの不在は、本当か?
③グループ突破へのシミュレーション
①先発・板倉の意図と川崎の描いたゲームプランとは
前半はアンチフットボールに走った川崎。恐らく疲れさせて、後半しとめるプランだろう。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月12日
それが90分のマネジメントということか。
先発・板倉の意図は、広州はロングボールが多いのでその対応。
これは前回と同様の狙いです。ただ、ゲームを組み立て時でロストが多く前半途中交代となった訳です。
普通なら今回は起用しないのかなというところですが、そうはできないチーム事情があります。
そう、リョータが不在のためです。
憲剛が入れば、抜群のゲームメーキングができるのですが、守備面で問題があるので、90分で考えるとリスクがあります。
森谷は、アタッカーでありこのポジションに必要なインテリジェンスが足りません。それは甲府戦で証明されてしまいました。
そこで鬼木さんは、前節の戦いぶりを考え、前半を捨てる選択をしました。
「捨てる」とは、「ボール」を捨てる。
ポゼッションに拘らずハイボールに競り勝ち、相手のブラジル人トリオの前線2人を消耗させるというプランを立てました。
つまり、プレスをしかけてくる広州にビルドアップで戦う選択を捨てたのです。
昨年の川崎では考えられないプランではあります。リアリスト・鬼木の真髄が垣間見れた瞬間です。
しかし、基本はポゼッションをしたいのが川崎フロンターレ。
後半頭から憲剛を投入しポゼッションを高めていき、相手が攻め疲れする60分以降にサイドのスピードアタッカーのノボリの投入です。
残り30分で1点取って、ウノゼロで勝利。
この日の川崎が、前回失敗に終わった板倉を再度先発させたのには、間違いなくこのプランを思い描いていたからこそだと思います。
1点取れていたら、鬼木さんに10.0をあげてもよかったくらい完璧に遂行できていましたが、1点が取れない。
それは、ゴールを逆算できていないから。
サイドをえぐって後は合わせてだけでは、やはり厳しいです。そのパターンは、今のトレンド攻撃ですが、引かれた時に有効かと言われれば、微妙なところです。
攻撃に行き詰まり最後は結局放り込むだけ。
そんな試合が続いているのは、皆さんも感じていることだと思います。
足りないのは、ゴールを逆算しゲームを組み立てる。
これに尽きるといわん太は考えます。
②エースストライカーの不在は、本当か?
ストライカー不在と言われる川崎フロンターレ。
はたしてそうでしょうか。
数字でいうと埋められていないのですが 、ストライカーが不在?
そんなことはありません。
現役の日本代表FWがいるチームで、ストライカーがいないというのはおかしな話です。
悠が新のストライカーになるには、やるべきことがまだまだあります。
裏抜けについては、一級品であることは周知の事実なのですが、その武器はパサーとの意思疎通があってこその良さであり、現状は憲剛、タッピーが近くにいることが条件です。やはり警戒されるとその条件は厳しいのかなと。
悠が次に身につける技術は、ボールを呼び込む技術つまり、パスコースを作る動きを身に着ければ、さらなる得点パターンが格段に広がるでしょう。
幸い、悠は抜群のシュート、トラップ技術、クイックネスが非常に高いので、ボールをベストなタイミングで呼び込むポジション取りを身に着ければ、ゴールまでの道筋が描け、判断スピードが格段に早くなります。
そして、もう一点、偉大な先輩に嫌というほど学んだことだと思うので、問題ないかと思いますが、ストライカーはエゴイストであること。
だってストライカーだもん!
この話を続けると時間がいくらあっても足りないので、今日はこの辺で。
③グループ突破へのシミュレーション
水原 8
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月12日
広州 6
川崎 4
東方 1
川崎が二連勝が絶対条件。広州が二連勝。水原が二連敗でギリ突破。
この通りです。
とにもかくにも勝利あるのみ!!
それでは、採点です。
採点
1.ソンリョン 6.5
3.奈良 6.0
5.谷口 5.5
6.田坂 5.5
7.車屋 5.5
21.ネット 6.0
28.板倉 4.5(▼46’)
16.長谷川 5.5(▼88’)
11.小林 5.0
期待も込めてこの点数。
22.ハイネル 6.5 MOM
こんなにスタミナがある選手だとは思わなかった。
9.森本 4.5(▼58')
14.憲剛 6.0(△46’)
2.ノボリ 5.5(△58’)
19.森谷 採点なし(△88’)
鬼木監督 6.0
プラン通りいけば、10点満点だった。
※鬼木さんは、考え方としてはいい感じかなと思っていますが、ゴールを逆算するマネジメント能力が今後の焦点です。
現時点では、攻撃は選手のコンビネーションでよろしく!!てな感じ。囮となる動きなどは皆無なので、攻撃がバラバラで手詰まりになっている印象。
今後に注目です。
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