凡庸なチーム成り下がった川崎フロンターレ 2017Jリーグ 第9節 C大阪×川崎
いわん太です。
非常に情けない試合でしたね。
今回は、チームマネジメント&己の信念を曲げてしまった鬼木監督の責任は、大きかったですね。
まあセレッソもよかったのですが、川崎の選手が重すぎましたね。
それでは手短に振り返りたいと思います。
スタメン
憲剛が不在のため、森谷、谷口コンビを選択した鬼木さん。谷口をアンカーに置いた布陣で4-1-2-3気味でスタートしたフロンターレ。谷口の適正についても気になるところでした。
一方セレッソは、トップ下に山村というポジションがものの見事にハマっている印象。役割としては、前線からのプレッシングの強度、バランスとシンプルな捌き。健勇が敵としているのがうれしいやら悲しいやら。
ポイント
①川崎の魂を捨てた鬼木さんの采配とは。
②戦術とは、選手で成り立つものである。
①川崎の魂を捨てた鬼木さんの采配とは。
シンプルにこの試合の敗因としては、「自分達のサッカーできない時どーするの?」が
まったく想定できていないとことだと思います。
それは、選手もそうですが鬼木監督がといっても差し支えないかと思います。
W杯の際よく聞いたフレーズ「自分達のサッカー」。
前線のスタメンを見ると、清水、水原戦の配置でメンバーとも入れ替えをしていないので、「ボールをつなぎ倒す」というメッセージは明確でした。
しかし、いざ試合が始まるとセレッソは、コートを広く使いシンプルにロングボールを使いビルドアップをしていきます。
それに対し、まったくプレスがかけられない状態。
こうなるとしっかりブロック敷いてボールを奪取できないのが今のフロンターレ。
それでも、ピッチの選手たちは、自分達がボールを持って試合をするといったコンセプトの元、ある程度押し込もうとする意志が感じられました。
ただ、日本代表ボランチ・山口のいるセレッソの中盤に大塚、森谷はなかなか効果的な縦パスを入れることができませんでした。これは、車屋、タッピーが高い位置を取れずに、阿部、ミヨッシがバイタルへ進入できなかったことも理由として挙げられるでしょう。
つまり足りなかったのは、バイタルエリアの攻略。
トップ下が前を向きバイタルを制圧し相手を押し込む。
そう考えれば大塚outは理解できました。
しかし、鬼木さんの後半の取った采配は…
大塚→板倉で3-4-2-1に変更。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月30日
カウンターを発動できるか。#frontale
相手のハイボールに対応したいのは分かりますが、自分達のサッカーを完全に捨ててしまった印象です。
ちなみにいわん太はこう考えました。
バイタルで前を向けないので、ミヨッシをトップ下の方がいいかな。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月30日
憲剛の不在は、全員で補うしかない。#frontale
大塚out→ハイネルinが理想的でしたが、なぜか鬼木さんはそうは判断しませんでした。
それでも、悠、ミヨッシ、阿部を近づけたく、3トップにしたのならまだ分かりますが、2枚目の交代が寄りにもよって、ミヨッシout→ハイネルin。
この試合、唯一といっていいほど得点の匂いがしていたミヨッシを変えてしまう始末。
ここ数試合、鬼木さんの采配はかなり高評価だっただけに解せない采配です。
守備を第一にというのは分かりますが、相手にボールを持たれている時に八方塞がりなのは、ここ数試合でいわん太が指摘しているところです。
清水戦の③をご確認下さい。
つまり、昨年の教訓からキャンプであれほど強化しようとしていたゾーンディフェンスが機能していないのが川崎の現状です。
それは、相手がハイボール勝負を挑んでいることが挙げられます。
守備でもしたいことをさせてもらえないのが現状で、且つ今日に限っては、中盤のクリエイティブな選手が不在のため、セレッソのプレッシングを剥し切ることは最後までできませんでした。
点を取るためにあまりにも消極的でしたし、ミヨッシ交代は、まったく意味がわかりませんでした…そしてミヨッシ交代以降は、チャンスらしいチャンスも生まれず、なんともやるせない試合になっていました。
鬼木さんの采配は、選手を信じ攻め続けようという自分達のサッカーを捨て、守備の安定を求めて板倉を入れたアンチフットボール。
川崎の魂である攻撃をあきらめた試合といわれても仕方ないのかなといわん太は評価します。それほど、フラストレーションのたまる試合だったと思います。
少なくともいわん太はそう感じました。
あとターンオーバーしなかったのも、微妙なところでした。明らかに動きの悪かった前線の選手については、フレッシュな選手を使ってほしかったです。
憲剛も怪我をしてしまいましたし、悠、谷口、奈良、車屋は出ずっぱりな状況。
このへんについてのチームマネジメントをどのうように考えていたのか、気になるところです。
②戦術とは、選手で成り立つものである。
結局のところ、川崎の今までのサッカーは、中村憲剛で成り立っていたサッカーなんだと改めて感じました。
これに似たような、いやそれ以上にポゼッションをベースとした川崎のサッカーにおける戦術的役割を果たしていたのだと改めて感じた試合でした。
バルセロナは、メッシとか化け物ぞろいなので、ある程度の試合は勝ってしまうのですが、実力が拮抗した試合ではイニエスタの影響力がものを言います。役割が違いますが、川崎のサッカーにおける中盤の重要度でいうと、似たようなところかなと。
「戦術は、選手で決まる。」
ポゼッションサッカーの体現者、ベップ・グアルディオラはこういいます。
憲剛のいない川崎は、インテリジェンス、ファンタジーに欠けることはいうまでもないでしょう。
つまり凡庸なチーム。
これは、ある意味しかたないことなのだと思います。
憲剛ほどの影響力を、ほかの選手に求めるのは酷ですし、日本のどのクラブを探しても、代わりを務めるこのできるインテリジェンスな選手は今のところいません。
それでも、今のサッカーを継続するならどうするのか。
それは選手全員が憲剛の役割を少しずづ果たすしかないのです。
フットボールを捨てた鬼木監督の迷采配。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月30日
大塚→板倉の時点で、フットボールを捨てたのは明確。
中村憲剛という川崎のサッカーを最大限発揮できる選手の変わりは今のところいない。
そこをどうするかが監督の腕の見せどころ。
選手の特性を最大限生かすことの出来る布陣の再構築。
これが、鬼木監督の求められる役割です。
まずは、選手を適正ポジションで使ってあげることが重要だといわん太は考えます。今はフォーメーションに当てはめている印象です。
そして、何度も警告をしている通り、2ボランチを一旦崩すべきです。
恐らく次節も2ボランチで望むのなら結果は似たような結果となるでしょう。
1ボランチでパステンポを上げる。
そして、悠とミヨッシは、逆転させた方がより良さが出ると思います。
さて次節までにどう修正するか鬼木さんの腕の見せ所です。
採点
1.ソンリョン 6.5
3.奈良 5.5
7.車屋 5.5
6.田坂 5.0
2.登里 5.0
5.谷口 5.5
19.森谷 5.0(▼76’)
13.ミヨッシ 5.5(▼64’)
8.阿部 5.0
27.大塚 5.0(▼46’)
11.小林 4.5
28.板倉 5.0(△46’)
22.ハイネル 5.0(△64’)
16.長谷川 5.0 (△76’)
鬼木監督 4.5
↓悠がPK入れても勝てなかったかな…と思った方、バナーのクリック&Twitterのフォローお願いします。