GL突破へ王手!!何とか勝ち切ったフロンターレ ACL 第5節 水原三星×川崎
いわん太です。
やりましたね!!
チームとしてかなりの自信になったのではないでしょうか。
ただし、かなり危なく清水戦の再現も考えられました。
ソンリョンがいないと思うとゾッとします。
このまま波に乗ってくれればよいのですが…
それでは、振り返ります。
スタメン
清水戦からは、ノボリとネットを入れ替え、森谷とタッピー。
ネットを最初から使わないあたりが、ボールをつなぎ倒す意思が感じられるスタメンとなりました。勝ち点3が絶対条件の川崎、引き分けでも突破の決まる水原。スタメンの疲労だけが気になるところ。
①水原三星の使う3-5-2システムのおさらい
②終盤の試合運びの甘さは相変わらず
①水原三星の使う3-5-2システムのおさらい
水原のシステムは、最近流行りの3-5-2。
この日の水原は、3センターで徹底的にバイタルエリアを封鎖する作戦を選択しました。イメージでいうと甲府戦を思い浮かべるとわかりやいかと。
そして、9番のパクのポストプレーを軸とし、フィジカルを全面に出しながらカウンターを狙うことを基本ベースとしていました。
本来であればしっかりつないでサイドアタックを仕掛けるコンセプトなのかもしれませんが、引き分けでもよいので守備的な入りでゲームに臨んでいるよう。
このシステムは大流行しています。
守備的な面で考えると、基本ブロックは5-3-2となります。
5-4-1との違いは、圧倒的にカウンターがしやすくなるのがポイントです。
この日の川崎は、まさに甲府戦の再現か。と思ってしまうほどこのブロックを崩せませんでした。
課題の5-3-2ブロックを崩せるか
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月25日
基本バイタル攻略を基本としている川崎にとっては、難攻不落の5-3-2ブロック。
Jでも、仙台、甲府、札幌とすでにこのシステムを使うチームと対戦しているのですが、やはり苦戦しているという印象です。
そのうちの得点パターンは、悠の単独突破からのクロスにズドン×2、PKといったもの。
やはり必要なのは、
誰かが個で崩さなければ、このブロックは崩せない。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月25日
今の展開をじれずに続けれるか
個の力。
今のポゼッションサッカーに、個で打開できるアタッカーがいれば、チーム力が格段にあがるでしょう。
急成長に期待のかかるミヨッシ。徐々に川崎のサッカーに順応してきているハイネル。この二人のドリブル突破がパスの中に、効果的なアクセントとなり加わることが川崎の攻撃陣活性のポイントといえるでしょう。長谷川にも期待です。
なお、ミヨッシはトップ下が理想ポジションか?期待大です。
②終盤の試合運びの甘さ
65分にネット、ハイネルを投入した判断はある程度プランに入れていたのでしょう。同時交代としたことも、なかなかよい選択だったのかなと。
ネットについては、中盤に高さが戻り、ハイボールに対し安定感を与えましたし、何よりフィジカルの強さは折り紙付き。見事に中盤に安定感を与えました。
ハイネルは、ドリブル突破で相手の脅威となっていました。この時間から出すと驚異的なスピードでした(笑)
問題は残り10分以降。
明らかに相手に人数をかけられているのに、ラインを上げてプレッシングを試みるフロンターレ。相手は、サイドアタックからのクロスに終始しているのに、そこに人数をかけられないという清水戦のリプレイでした。
やはり、最後の最後の部分で割り切れていないという印象が強いです。
プレッシングなのか、リトリートなのか。終盤の締めどころの意思統一が、できていないため、人数をかけられているにも関わらず、プレッシングにいってしまいサイドから崩されてしまうのだと思います。
これはディフェンスリーダーの仕事で、今のところ適任は、奈良ちゃん以外思い当りません。本来であれば谷口と言いたいところなのですが、性格的な問題でどうしてもおとなしいイメージをもってしまいます。確か秋田さんが解説で、顔つきが変わらないとと言っていたとを思い出します。
谷口は、CBとしてやっていくのかボランチで勝負するのか。個人的には、後者のほうが適正として合っているように思います。
ただ、昨年から対人の力がメキメキと上がってきているので悩ましいところです。そして今の現状では当分CBでの起用が濃厚なんですけどね…
…話が少しそれてしまいましたが、リスクを最小限にして、FWのみでカウンターする土壌はそろっていると思います。川崎は、5バックも4バックも可能です。ゾーンディフェンスの強化がやはり課題だと感じた試合でした。
それでは採点です。
採点
1.ソンリョン 7.5
よくやった!ソンリョン神ってる!
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月25日
3.奈良 7.5 1G MOM
5.谷口 6.5
6.田坂 6.0
7.車屋 6.5
19.森谷 6.0(▼65’)
14.憲剛 6.5
13.ミヨッシ 6.0
27.大塚 6.0(▼65’)
8.阿部 6.0 1G
11.小林 5.5
21.ネット 6.5(△65’)
22.ハイネル 6.5(△65’)
鬼木監督 6.5
ポゼッションを主体とし 、何とか勝ち切った。
ネット、ハイネルを投入した65分までの判断は正しかったが、残り10分以降、人数をかけられた場合の対処法には、まだまだ疑問がのこる。
リスクを最小限にして、FWのみでカウンターすることを意図的に描くことができるようになれば、しぶとく勝てる鬼木スタイルが確立できる!
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アバンテは聴けたのだが… Jリーグ 第8節 川崎×清水
いわん太です。
勝てん!
そして何より悔しいのが、アバンテ中に点を取られ勝ち点を失ったこと。
歌ってて点取られるなんて、少なくともいわん太は経験なしです(怒)
スタメン
ミヨッシが初スタメン。そして、ニコラス大塚がホーム開幕以来のスタメンとなりました。阿部ちゃんも戦列に復帰。エドゥがベンチにいることが嬉しいですね。
①流れの悪かった前半の原因
②等々力の主・憲剛のビルドアップ講座
③鬼木さんが押し進めるべきチーム作りとは
①流れの悪かった前半の原因
「原点回帰」
このフレーズの名のもと意気揚々と試合が始まりましたが、「丁寧に丁寧にビルドアップし引っかけられカウンター」という、ある意味原点回帰してしまったフロンターレ。
Jリーグ通算20000ゴールというメモリアルゴールを、早々に奪われるという屈辱的な展開となりました。
ビルドアップのテンポがいつまでたっても上がらない原因は、この試合に限って言えば間違いなくネットにありました。
ネットは、高さ、フィジカル、ボールスキル、パススピードを兼ね備えた選手で、Jでは唯一無二の存在かと。スピードまであったらかなりのチート選手なのですが、何より足りないのがクレバーさです。
それは各クラブにばれてきており、完全に狙われる始末。まあ昨シーズン終盤からなんですが、パスミスや激しいチャージを受けると途端に不安定になります。
今までは、日本人にはない力強さと足元のテクニックを武器に川崎のビルドアップを担当していましたが、メンタルの不安定さは目立つばかりです。
ネットが最終ラインまで下がり、ボールを受け、パスの打しどころを探せないとプレッシングの起点とされます。
後手後手となり、無理やり出したすところをカット。もしくは、外をグルグル回すだけといったいつもの悪い川崎の癖が出てしまいます。
ネットが2タッチくらいで捌けないと、テンポが出てこない
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月21日
最終ラインとビルドアップを担当するこのポジションは、ポジションサッカーの肝です。全方向へパスを出せる分、ほんの少しのタイミングでパスコースを見逃してしまいます。
不用意にイエローをもらったこともあり、前半で交代となりました。
能力的には文句なしなのですが、一瞬の判断力、クレバーさが足りない、そんなネットでした。
エウソンとエドゥがいないのも理由かもしれません。
②等々力の主・憲剛のビルドアップ講座
やはりダブルボランチは、一度解体するべき。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月21日
今のメンバーだと3バックで、ネットの役割を奈良ちゃんに任せたほうが…
タッピー投入かな。
前半の出来から、いわん太はこのような予想をしました。
これは鬼木さんの基本コンセプト、今いる選手を考えてだったのです。
つまりこんな感じ。
3バック+憲剛、大塚でビルドアップし、リズムを出すのかなと。
しかし、鬼木さんの選択は森谷。そしてネットの役割を憲剛へ託します。清水が深くまでプレッシングしてこなかったのが理由かもしれません。
ここから等々力の主・憲剛のビルドアップ講座が始まります。
「川崎のリズムはこうやって出すんや!」
と言わんばかりの長短・強弱、色折々のパスでゲームメークしていきます。
その中も筆頭すべきは、ビルドアップ時のポジショニング。
普通、ネットや他のチームでもそうなのですが、大体最終ラインの間に入りプレッシャーを避けるのが一般的なやり方になってきています。
憲剛は、極力入り込まず2CBの前にポジショニングすることで、森谷と縦ではなく斜めの関係を作れていました。
このポジションを取る最大のメリットは、ビルドアップ時のムダなパスが減ることです。
前半は、谷口と奈良の間にネットが入り、そこを経由してパスを交換していたため、スピードが上がらず振り幅も少ないため、相手のブロックもずれません。
2CBでビルドアップすることで、横の関係も広く使えますし、一つ飛ばしのパスがサイドバックになるためコート広く使えるようになりました。その中に憲剛が加わり、サイドチェンジや、森谷、大塚、ノボリへパスを振り分けてリズムを作り出しました。特にサイドのノボリのスピードを意図的に上げる斜めのパスは、インテリジェンスを感じます。
ビルドアップがスムーズになり、リズムが出てきたのは、憲剛の卓越した戦術眼が導き出したポジショニング。
これが、JリーグMVPの実力です。
③鬼木さんが押し進めるべきチーム作りとは
今日の試合は、原点回帰を掲げて挑んだゲームです。
原点回帰とは、相手に押し込みハーフコートで試合をすること。
これをはっきりとさせたという点でよかったと思います。
後半の選手を姿をみれば、ある程度手ごたえを感じたのではないでしょうか。
ボールポゼッションは、69%。
何故このようなポゼッションになったかというと、自分達がボールを失ってからボールの回収=ボールホルダーにプレッシングできていたからです。
このサッカースタイルは、昨シーズンと変わりありません。
ここから守備的な部分をマイナーチェンジしていくことが、鬼木さんに課せられたミッションになります。
新生・鬼木フロンターレの開幕戦の大宮戦の際に、4-4-2ゾーンの強化について記載させていただきました。
「リアリズムサッカー」が新生・川崎フロンターレのキーワード!! 2017Jリーグ 第1節 大宮×川崎 - アバンテが聴きたくて!~フロンターレのマッチレビューブログ
このゾーンディフェンスが、今後の鬼木さんのポイントになってくるでしょう。
何故ポイントになるとかというと、90分間相手を押し込み続けることは、不可能だからです。
今日の試合は、イメージで言うと9割近くは押し込めていましたが、相手の時間というのはどの試合においても必ずやってきます。
つまり相手のビルドアップが始まった時に、プレッシングをかけるのか、ある程度引いてカウンターを狙うのか。この試合の残り10分、曖昧な状況が続きました。
リアリストであれば、ゾーンディフェンスを原点とし、ラインを整える選択をしなければなりませんでした。点を取られた場面でも、車屋があんなに高い位置を取る必要もないし、ノボリも同様な場面が散見させました。
押し込み続けるという選択肢では、正直去年と変わらないのかなと。
ベースはハーフコートゲームなのですが、プレッシングでビルドアップができない場合や相手もポゼッションを試みてくるチームに対しては、今日のような試合はありえないのです。
今回残り10分の試合運びについては、自分達のやりたいサッカーに酔いしれてしまった印象でした。
引いた時も自分たちの時間と思えるメンタルと戦術的判断。
これが次のステップに移るのに必要なことです。
それでは採点です。
採点
1.ソンリョン 5.0
3.奈良 5.5
5.谷口 5.0
2.ノボリ 6.0
7.車屋 5.0
21.ネット 5.0(▼46’)
今日の憲剛を見て学ぶことができれば、間違いなくよくなる。
14.憲剛 6.5 1G
2-1で勝ってたら、仙人の領域ですよ(笑)インテリジェンスを感じるプレーヤーは見ていて楽しい。
13.ミヨッシ 5.5(▼83’) 1A
流川化が進むミヨッシ(笑)回りが見えないのはルックアップの意識が足りないから。
27.大塚 5.5(▼79’)
8.阿部 6.0 1G
11.小林 6.0 1A
19.森谷 5.5(△46’)
16.長谷川 5.0(△79’)
採点基準が10分以上なもので…
6.田坂 採点なし(△83’)
鬼木監督 5.0
試合前の取り組みとしては、素晴らしかったのですが、少し強気に行き過ぎた印象。
最後の失点は、選手交代やシステムチェンジで防げたはず。回の引き分けは、NEW川崎の原点となる試合であることを期待します。
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狂った歯車を元に戻すには 2017Jリーグ 第6節 札幌×川崎
いわん太です。
やはり攻撃が噛み合いませんね。
広州戦から中3日なので体調を整えるので精一杯といったところでしょうか。
歯車が噛み合わない攻撃陣をどう噛み合わせるのか。
鬼木さんの手腕が問われるところです。
それではスタメンです。
【スタメン】
札幌は、甲府と同様のシステムである5-3-2。ただし、甲府は、3センターがべた引きだったのに対し、札幌は積極的にプレッシングをかけてくるあたり同じフォーメーションでも、チームコンセプトは違います。
川崎は、4-4-2のようにも見えましたが、ハイネルが戻るか戻らないかによって見え方が違ったかと思います。表記上は3-4-2-1だったかと思います。
それにしても元・川崎の選手多いな!!
【試合のポイント】
①タッピーの役割について
②攻撃陣の歯車を元に戻すには
①タッピーの役割について
今回は、タッピーのポジショニングについてお話ししたいと思います。
この日の並びは3-4-2-1。スタートのタッピーのポジションはCBの右でした。
4バックにも見えていたかもしれませんが、それはタッピーとハイネルの関係性とタッピーのプレースタイルによって、どちらとも言えます。
このポジションは通常であれば、奈良ちゃんのポジションなのです。実際に後半は、奈良ちゃんでした。
何故タッピーをこのポジションに抜擢したのか。それは、タッピーのゲームメーキング&スルーパスの能力を買われてのことです。ビルドアップ時のポジショニングは、こうなります。
ビルドアップ時にはタッピーはこのポジション。つまり、サイドバックの位置を取ります。前回の甲府戦は、このポジションで攻撃に厚みを持たせることができず、単調な攻撃に終始してしまっていたので、真ん中に寄りながらゲームメークするタッピーの特性を生かしたかのだと思います。ただ、効果的に機能したかというとまずまずといったところ。惜しいミドルがありましたが、チャンスは作りだせませんでした。
後半は、右ウイングバックに移動。
意図は、ハイネルをシャドー気味にして、自由を与えてあげました。
同時にタッピーはより真ん中に入るポジショニングを取ります。そうすると憲剛との距離が近くなり、2人でコンビネーションでボールを動かすことができていました。
一般的な、ウイングバックのイメージは、サイドを縦横無人に上下運動するといったところでしょう。
タッピーは、
・ボールを失わないこと
・中に絞ってゲームメイクできること
・スルーパスが出せること
・フィジカルも強い
この点において、通常のサイドの選手とは一線を画しており、Jリーグではかなり過小評価されているプレーヤーだと思っています。
②攻撃陣の歯車を元に戻すには
今日見て感じたことは、
うまい選手=意思の疎通のできている選手は近くにいるべきだなと感じました。
今の選手を見ると、個人技で打開する=サイドをごり押しでぶち抜いていくのは、効率が逆に悪いのかなと。
いわん太の考えるポイントは、うまいやつが近くにいることと1ボランチの採用です。
とにかく苦戦しているのが、5-3-2ブロック。
川崎には、1トップができる人材がいません。これは2トップにすることを意味します。そして、憲剛、タッピー、悠が近くにいれば何かが起きる!!といったことを期待した配置にします。
そして、ビルドアップにかける人数を減らすこと=攻撃に人数をかけることができるのです。どうしても5バック相手だと、攻撃の人数が足りなくなっていますので、思い切って2ボランチというより、1ボランチにするほうが今の川崎にはあっているのかと感じています。仮に人数が足りなくなっても、憲剛がフォローいくれば問題ありません。
以上を考えると、3-1-4-2の採用を推奨します。(ちなみに5-3-2とは意味合いが違います)
このシステムにすると、2列目の飛び出しがしやすくなるのと、ボールの回収がしやすくなると思います。
今の川崎は、ボールの回収率が悪いのも気になる点ではあります。もちろん疲れもあるのですけれど。
あとは、囮となる動きが少なすぎるのが気になります。こればっかりは、阿部、家長がフィットしないと厳しいかもしれません。
阿部ちゃんは、悠の相棒でも面白いかなと考えています。飛び出し&ミドルの打てるのでいい感じになることを期待しています。
だらだら書いてしまいましたが、今回はこの辺で。
採点
1.ソンリョン 5.5
3.奈良 6.0
5.谷口 5.5
6.田坂 5.5
21.ネット 6.0
14.憲剛 6.0
7.車屋 6.0
22.ハイネル 5.5(▼84’)
2.ノボリ 5.0(▼90+3’’)
16.長谷川 5.0(▼71’)
11.小林 5.5 1G
8.阿部 6.0(△71’)
13.ミヨッシ 採点なし(△84’)
19.森谷 採点なし(△90’+3)
鬼木監督 5.5
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リアリズムサッカーの川崎に足りないものとは 2017Jリーグ 第4節 川崎×広州
いわん太です。
苦しい台所事情の中、最低限のターンオーバーもしつつの引き分け。
明確なゲームプランで挑み、あと一歩のところまでいきましたが、またも勝ち切ることができませんでした。
理由は、誰が見ても明確。
「点が取れない」
それに尽きる試合でした。
鬼木さんが監督として、そして川崎が今季チームとして成功を収めることができるがどうか、正念場だと思っています。
それではスタメンです。
【スタメン】
スタメンは、憲剛、ノボリを外したプラン。ボランチの板倉は、前回は屈辱の前半途中交代でしたので意外な選択でした。
また、タッピーが復帰したので、ようやくまともな4-2-3-1が組めるという厳しい状態。
【試合のポイント】
①先発・板倉の意図と川崎の描いたゲームプランとは
②エースストライカーの不在は、本当か?
③グループ突破へのシミュレーション
①先発・板倉の意図と川崎の描いたゲームプランとは
前半はアンチフットボールに走った川崎。恐らく疲れさせて、後半しとめるプランだろう。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月12日
それが90分のマネジメントということか。
先発・板倉の意図は、広州はロングボールが多いのでその対応。
これは前回と同様の狙いです。ただ、ゲームを組み立て時でロストが多く前半途中交代となった訳です。
普通なら今回は起用しないのかなというところですが、そうはできないチーム事情があります。
そう、リョータが不在のためです。
憲剛が入れば、抜群のゲームメーキングができるのですが、守備面で問題があるので、90分で考えるとリスクがあります。
森谷は、アタッカーでありこのポジションに必要なインテリジェンスが足りません。それは甲府戦で証明されてしまいました。
そこで鬼木さんは、前節の戦いぶりを考え、前半を捨てる選択をしました。
「捨てる」とは、「ボール」を捨てる。
ポゼッションに拘らずハイボールに競り勝ち、相手のブラジル人トリオの前線2人を消耗させるというプランを立てました。
つまり、プレスをしかけてくる広州にビルドアップで戦う選択を捨てたのです。
昨年の川崎では考えられないプランではあります。リアリスト・鬼木の真髄が垣間見れた瞬間です。
しかし、基本はポゼッションをしたいのが川崎フロンターレ。
後半頭から憲剛を投入しポゼッションを高めていき、相手が攻め疲れする60分以降にサイドのスピードアタッカーのノボリの投入です。
残り30分で1点取って、ウノゼロで勝利。
この日の川崎が、前回失敗に終わった板倉を再度先発させたのには、間違いなくこのプランを思い描いていたからこそだと思います。
1点取れていたら、鬼木さんに10.0をあげてもよかったくらい完璧に遂行できていましたが、1点が取れない。
それは、ゴールを逆算できていないから。
サイドをえぐって後は合わせてだけでは、やはり厳しいです。そのパターンは、今のトレンド攻撃ですが、引かれた時に有効かと言われれば、微妙なところです。
攻撃に行き詰まり最後は結局放り込むだけ。
そんな試合が続いているのは、皆さんも感じていることだと思います。
足りないのは、ゴールを逆算しゲームを組み立てる。
これに尽きるといわん太は考えます。
②エースストライカーの不在は、本当か?
ストライカー不在と言われる川崎フロンターレ。
はたしてそうでしょうか。
数字でいうと埋められていないのですが 、ストライカーが不在?
そんなことはありません。
現役の日本代表FWがいるチームで、ストライカーがいないというのはおかしな話です。
悠が新のストライカーになるには、やるべきことがまだまだあります。
裏抜けについては、一級品であることは周知の事実なのですが、その武器はパサーとの意思疎通があってこその良さであり、現状は憲剛、タッピーが近くにいることが条件です。やはり警戒されるとその条件は厳しいのかなと。
悠が次に身につける技術は、ボールを呼び込む技術つまり、パスコースを作る動きを身に着ければ、さらなる得点パターンが格段に広がるでしょう。
幸い、悠は抜群のシュート、トラップ技術、クイックネスが非常に高いので、ボールをベストなタイミングで呼び込むポジション取りを身に着ければ、ゴールまでの道筋が描け、判断スピードが格段に早くなります。
そして、もう一点、偉大な先輩に嫌というほど学んだことだと思うので、問題ないかと思いますが、ストライカーはエゴイストであること。
だってストライカーだもん!
この話を続けると時間がいくらあっても足りないので、今日はこの辺で。
③グループ突破へのシミュレーション
水原 8
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月12日
広州 6
川崎 4
東方 1
川崎が二連勝が絶対条件。広州が二連勝。水原が二連敗でギリ突破。
この通りです。
とにもかくにも勝利あるのみ!!
それでは、採点です。
採点
1.ソンリョン 6.5
3.奈良 6.0
5.谷口 5.5
6.田坂 5.5
7.車屋 5.5
21.ネット 6.0
28.板倉 4.5(▼46’)
16.長谷川 5.5(▼88’)
11.小林 5.0
期待も込めてこの点数。
22.ハイネル 6.5 MOM
こんなにスタミナがある選手だとは思わなかった。
9.森本 4.5(▼58')
14.憲剛 6.0(△46’)
2.ノボリ 5.5(△58’)
19.森谷 採点なし(△88’)
鬼木監督 6.0
プラン通りいけば、10点満点だった。
※鬼木さんは、考え方としてはいい感じかなと思っていますが、ゴールを逆算するマネジメント能力が今後の焦点です。
現時点では、攻撃は選手のコンビネーションでよろしく!!てな感じ。囮となる動きなどは皆無なので、攻撃がバラバラで手詰まりになっている印象。
今後に注目です。
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引いて守っての打開策はサイドアタック向上にあり!? 2017Jリーグ 第6節 川崎×甲府
いわん太です。
怪我人続出の中、負けなくてよかったのか。勝ち点を落としたのか…
当然後者ですよね(´;ω;`)
試合内容が悪すぎました。
リョータ不在がかなり響いた試合だったと思います。
余談ですが、甲府の監督は昨年まで新潟を指揮していた吉田監督。
実は川崎があまり得意としていない監督。
柏、新潟では、理想を追求するあまり結果は伴いませんでしたが、昨年までの甲府に、ドイツで流行中の5-3-2を採用し、ピリッとスパイスを加えております。
それではスタメンです。
【スタメン】
スタメンは、怪我のリョータに代わり結果を残した森谷がそのまま務めるといった布陣。というより、森谷しかいないのが現状か。
原川レンタルバックとかできないのかな…
【試合のポイント】
①3-4-1-2が機能しなかった訳と後半のシステム変更の意図
②サイドバックの役割。サイドアタックのバリエーション
③攻撃を加速させる斜めのパスとは
①3-4-1-2が機能しなかった訳と後半のシステム変更の意図
仙台戦に機能した3-4-1-2を引き続き採用。
これが落とし穴でした。
何故かというと甲府の作戦は、
「バイタルを絞めてカウンター一発。最悪引き分けでもOK!!」
というものでしたので3センターがバイタルエリアに陣取ります。そうすると図のような位置関係になります。
ビルドアップのエリアを見てみると、川崎の最終ライン+ボランチ(5人)と甲府の2トップ(2人)となっています。完全に川崎の人数が余っていることが分かります。
浦和のミシャ式に形は似ているのですが、浦和の場合、森脇(奈良)、槇野(車屋)がサイドバックのようにサイドを押し上げる役割があるので、似て非なるものとなのです。試合終了後の鬼木さんのコメントを見る限り、この点について選手で判断してほしかったようですが、チームコンセプトとしてリスク回避の意識が働いてもしょうがないのかなとも感じました。
そしてアタッキングエリアの人数は、3対6。
つまり、
「後ろに人数をかけすぎていて、前線の人数が足りてない。」
といったところ。なのでパスコースも作れないし、スピードも上がらない状態。つまり、甲府の策略にハマっていきました。
スピードを上げるパスが入らないのが苦戦の要因。それはビルドアップに人数をかけすぎのため。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月8日
森谷が甲府の3センターを揺さぶらなければポゼッション時には崩せないか。
そこで鬼木さんは、すかさずシステム変更します。
4-2-3-1に変更し、ビルトアップの人数を減らしサイドアタックを狙った采配になります。
この図を見てみるとサイドハーフの長谷川、ハイネルがサイドバックの車屋、ノボリに押し上げられ数的優位を作れることができています。
狙いとしてはよかったですが、甲府の牙城を崩すまでには至らず、ほどんどチャンスらしいチャンスを作れませんでした。
それは、ハイネル、長谷川が甲府の3ハーフの脇を狙うことができず最後までバイタルを広げることができなかったが要因かと思います。
②サイドバックの役割。サイドアタックのバリエーション
なぜ、川崎の攻撃が引かれた時にしっくりこないのか。選手自身のクオリティの問題なのか、システム、戦術的なものなのか。すべて当てはまるのですが、サイドバックの役割に行き着くのかなと思いました。
それはサイドバックの固定概念にあると思っています。
いわん太の思う固定概念とは、
「サイドバックは、サイドハーフの後ろをオーバーラップじ、クロスを上げる」
この考えがサイドアタックのバリエーションの少なさに起因すると考えます。世界を見渡すとサイドバックの役割は多岐にわたります。
中盤まで絞りビルドアップの中核を担うこともあれば、ウイングのように攻撃に特化した役割を求められることも。またCBとなり守備的な役割をこなすこともあります。
川崎でいうとタッピーがサイドバックだけどゲームメーカーという日本人にはいないタイプ。ゲームメーキング力が格段に上がることは広州戦で証明されています。
この試合はあまりにも、正直すぎたので簡単にブロックが作られてしまいました。
少し前のバルサだと、こんな動きで相手を撹乱させていました。
川崎は、中央突破型と(長谷川、ミヨッシ)と、ウイング型のサイドアタッカーがいるので(ノボリ、ハイネル)、組み合わせ次第では相手のサイドの選手を釣りだしてその内側をサイドバックがオーバーラップする形もありかなと思ってしまいます。
何よりペナルティ内に進入できるので、クロス距離が近くなり精度が格段に違います。このようなチームとしての工夫が圧倒的に足りていません。アドリブでやる攻撃も魅力的ですが、基本パターンがあってのアドリブなのでサイドアタックのクオリティ向上に期待したいものです。
③攻撃を加速させる斜めのパスとは
中盤で推進力のあるパスを出せなかったのが要因。サイドのプレースピードが上がったのは、憲剛が下がった最後の方だけ。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月8日
プレスを仕掛けてくる相手には確り対応できるが、引かれた相手にどうビジョンで点を取るか…。
そして何よりこの試合足りなかったのは、活性化させたいサイドへ攻撃のスピードを上げる斜めのパスが出せなかったこと。
サイドアタックはスピード感が重要で、相手の陣形が整う前にスピーディーに攻略しなければなりません。
中盤で無駄な横パスが多すぎましたし、かと言って効果的に中盤で受けれたわけでもありませんでした。ネットの縦パス詰まりも再発していましたし、チームを加速させるパスが出せなかったことが、この試合のだらだら感の一番の要因でしょう。
個人的にはネットの1アンカーと憲剛、森谷の2センターハーフの形が、3バックでも4バックでも合うのではと考えます。
そうすれば斜めのパスが増え、中盤の余計な横パスを減らせるのではないかと。そうすればおのずのスピードの上がったパスワークが復活するのでは…
鬼木さんの目の付け所は悪くないと思うので、今後の対策に注目です。
それでは、採点です。
採点
1.ソンリョン 6.0(▼72’)
3.奈良 6.0 1G
5.谷口 5.5
7.車屋 5.5
22.ハイネル 6.5
2.ノボリ 5.5
19.森谷 5.0(▼84')
21.ネット 5.5
14.憲剛 6.0 1A
16.長谷川 5.5(▼75’)
11.小林 5.0
30.新井 5.0 (△72’)
13.ミヨッシ 4.5(△75’)
20.知念 採点なし(△84’)
鬼木監督 6.0
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NEWシステムが機能。流れの中から初得点! Jリーグ第5節 仙台×川崎
いわん太です。
ようやく流れの中から初得点しましたね。
それにしても、いわん太が3-4-1-2を推奨して、その次の節でシステム変更したあたり鬼木さん。わかってらっしゃる(笑)
しかし怪我人の多さは、代表ウィークを挟んでも関わらず、というか更に拍車がかかる悪循環ぶり(泣)
リョータまで離脱したら本当にやばい…
少し時間がたちましたが、振り返りたいと思います。
それではスタメンです。
【スタメン】
悠様の相棒には、長谷川を抜擢。
個人的には、ミヨッシ押しだったのですが、若手が先発で出場できるとはとてもいいこと。長谷川は去年悔しい思いをしているので今季は去年の鬱憤を晴らしてほしい。そして、壊滅している右WBはハイネル。守備が危なっかしいので心配な部分ではある。
【試合のポイント】
①3-4-1-2がズバリ的中。ビルドアップ&バイタルエリアの関係性。
②鬼木フロンターレの行きつく最終系とは
①3-4-1-2がズバリ的中。ビルドアップ&バイタルエリアの関係性
さて、この試合の3-4-1-2採用の理由については、前回お話ししている通りです。
採用理由としては、
・バイタルエリアで前を向きたい
・右サイド崩壊のため
といったところ。
川崎がボール保持時は、こんな感じ。
3バックラインにボールが渡ると積極的にプレッシングを仕掛けてくる仙台。
それに対して序盤は押し込まれ苦しむフロンターレ。
しかし、徐々にプレスを剥して、ネット、リョータにボールが渡る展開になっていきます。仙台のロングボールによる攻撃が多かったことも、要因かもしれません。
そうすると仙台のダブルボランチが、ネット、リョータにプレスに行くことにより、図のように「バイタルエリア」が開いてきます。
そのスぺースを悠様、長谷川がワンタッチで憲剛に落とし、駆け上がるハイネルへという展開が機能してきました。
つまり憲剛に落とした時点で、憲剛がバイタルで前を向けている状態となります。
そして相手のバックラインの裏には広大なスペース&サイドが空いている状態になります。この状態を狙って作り出したのが川崎のNEWシステム3-4-1-2です。
今回は機能しましたが、まだ完成系には至っていないと思います。それは、3バックが相手だとビルドアップ時の人数の噛み合わせが悪いため、狙った形でビルドアップできていたかと言えば、微妙なところでした。
そして次の相手、甲府のシステムは恐らく最近流行りの3-3-2-2。(しかし吉田監督は、新しもの好きだな(笑))。今回との違いは、全線のプレッシングの人数を3から2に減らし、その分、バイタルにアンカー(兵働)を置くシステムなので、少し違う展開になるでしょう。
ビルドアップが安定するかがポイントとなります。
②鬼木フロンターレの行きつく最終系とは
3-4-1-2は、とりあえず機能した。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月1日
ポゼッション率は49%だが、シュートは20本。
相手が持っていても自分達の時間でいられることはかなり大きい。
ポゼッションとカウンターを両立することができれば、鬼木さんは第2の森保になれるだろう。
とにかく勝ち点を取るにはどうするかを突き詰めた結果、ポゼッションはできなかった。
が、それが自分達の時間ではなそうではないといったところが重要だと考えます。
守備の安定=点を取られないこと。を基本とし、相手の出方=策略にはまらないこと。を考慮したゲームメーキングをできる力が、リーグ戦で勝ち切る力になっているのではないかなと考えています。
特に川崎は、ボールポゼッション出来ない展開が相手に回せているという状態になれば自分達の時間が長くなる。つまり、常に自分達の時間だと思えるというメンタルが大切なのだと最近しみじみかんじます。
ようやく流れの中から点の取れたフロンターレ。スピードアタッカーが多いので、後半もカウンターから得点できれば最高。ポゼッション&プレッシングでゲームを進めるのか、ある程度持たせるのか。流れを読む力が重要。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年4月1日
プレスについても、常に全力では体が持ちません。スタイルとしてあるが、ダメでも引いてカウンターを伺えるゲームマネジメントができるかどうか今後の鬼木フロンターレに注目です。
今回は時間がないので、この辺で採点です。
採点
1.ソンリョン 6.5
3.奈良 6.5
5.谷口 6.5
7.車屋 6.0
22.ハイネル 6.5
2.ノボリ 5.5
10.リョータ 5.5(▼53')
21.ネット 6.0(▼74')
14.憲剛 6.0 (▼90+2')
16.長谷川 6.5
11.小林 7.0
19.森谷 6.5(△53’)
28.板倉 5.5(△74’)
20.ミヨッシ 採点なし(△90+2’)
鬼木監督 6.5
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化けの皮を剥がされたフロンターレ 2017Jリーグ 第4節 FC東京×川崎
いわん太です。
悔しすぎる敗戦ですね。
正直完敗だったと思います。
今まではなんとか引き分けていたので大きな問題になりませんでしたが、大型補強をしたFC東京の「個のクオリティ」にやられ、化けの皮が剥がれてきてしまいました。
それでは、スタメンからです。
【スタメン】
川崎、東京共に大方の予想通りのスタメンとなりました。川崎は阿部ちゃんの1トップを継続。東京は、東、ではなくカップ戦で存在感を出した阿部を起用。やはり東京の13番が気になるところです(笑)
【試合のポイント】
①お互いのチームのやりたいこと
②1トップの役割
③代表ウィークにやるべきこと
①お互いのチームのやりたいこと
まずは、お互いどういうゲームプランで進めるのか注目していました。
チームの特徴を見ると、やりたいことが似ているのかなと。
現状のベストな布陣。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年3月18日
序盤のプレスのかかり具合に注目。
それは、前線からのプレスでハメること。
その攻防の答えはというと、東京はロングフィードによるビルドアップを選択し、川崎のプレスを回避しました。そのロングフィードの先は、阿部、嘉人、永井と高さがなく、ハイボールを納めれる感じではないので、奈良、谷口、車屋で十分対応できていました。
逆に川崎は、相変わらずのビルドアップ力で、プレスをいなし、ある程度ボールを保持していました。しかし東京の4-4-2ゾーンは、中央圧縮&サイドハーフの運動量が豊富で、なかなかサイドバックが上がらず相手を押し込むまでは行きませんでした。
お互いに隙を見せず、膠着状態といった感じで前半は終了しました。
ただ、川崎としてはボールポゼッション57%、シュート数6(4)でいずれも東京を上回っていましたが、一度中島&嘉人にネットを揺らされていますので(オフサイドの判定でしたが)でイーブンといったところでしょうか。
②1トップの役割
後半の勝負の分かれ目はこのように考えていました。
勝負の行方は、どちらもチームも1トップの出来次第か!?
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年3月18日
ボールの保持できる川崎は、バイタルで違いを作れるミヨッシが適任。
東京は、前田が来ると怖い。
理由は、両チームともチームの攻撃スタイルに合っていないからです。
川崎の阿部ちゃんは、そもそもフォワードではないので一人で違いを作り出すことはできません。スペースを作ったり、動き回り受けてダイレクトプレーをしたり、今いろいろ思考錯誤しているところです。プレッシング時は、その運動量で活躍しますが、攻撃面の迫力があまりにも不足しており1トップを張れるタイプではないと考えています。
一方、東京の1トップは嘉人。
東京の攻撃は、奪って素早くサイドアタックのからのクロスが基本攻撃。バンバンショートパスが足元に入ってくる川崎のスタイルに慣れている嘉人は苦労しているよう。
川崎の攻撃も、コンビネーションからサイドをえぐり合わせることも基本としているのですが、合わせる相手がいない。そう考えた鬼木さんが、悠を1トップにしたのは理解できる交代でした。
ほどなくして東京は、ウタカを投入。すっかりベンチに控えていることを忘れていました(笑)昨年得点王が控えていた東京は、満を持して出した感じでしょう。
東京は、ウタカに変更。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年3月18日
どちらも守備になんありだが、違いを生み出すのは
願いむなしく、違いを生み出したのはウタカ。得点王の実力を遺憾なく発揮し、1ゴール1アシスト。嘉人とは2トップの関係になり、嘉人は力を発揮し見事にゴールを奪われました。
川崎の1トップに収まった悠は、最後まで輝くことができませんでした。
③代表ウィークにやるべきこと
化けの皮を剥がされたフロンターレ。
— いわん太 (@avante_iwanta) 2017年3月18日
今シーズン相手のボールロスト、セットプレー以外のゴールはない。
このまま阿部ちゃんの1トップを継続するのか。それとも違う既存戦力にチャンスを与えるのか。はたまた選手補強するのか。
代表ウィークの相に答えを出せるのか注目
Twitterの誤字脱字が多いのは、ご愛敬ということで(笑)
とにかくショッキングな敗戦であることは間違いないのですが、この敗戦から何を学びどう生かすのかが重要なのです。幸いにも!?代表ウィークに入り、しばらく立て直す時間はあります。(悠、リョータの落選は残念でしたが…)
この試合の化けの皮をはがされたのは、2点。
①フォワードの人材不足の中、どうやって点を取るのか。
②怪我人続出の中で、どうターンオーバーしていくのか。
フォワード不足に関しては、誰もが思うところだと思います。今季FWの補強をしていないことを嘆いても、今さらウタカクラスが川崎に来てくれる訳もないので考えるはやめます(笑)
いわん太は、川崎攻撃陣活性化のポイントはずばりバイタルエリアの攻略だと思っています。川崎の攻撃に迫力がない理由は明確です。それは、バイタルエリアで前を向いて仕掛けられていないからです。
現状4-4-2ゾーンの場合の組み合わせはこんな感じです。
マンツーマン気味で考えると、ちょうどかみ合ってしまっている感じで、森重が1人余っていることでバイタルでのプレッシングに迷いなく行けていました。またネットのパスがつながらなくなったこともバイタルでの受け手の問題とも言えなくはないです。明らかにここ数試合ネットの縦パスが通らないことは、受け手側がポジショニング勝負に勝てていないことを意味しています。そんな事情もあり、この試合バイタルエリアで仕掛けることのできたシーンは、皆無に等しかったです。
バイタルで受けることの何がよいかというと、パスを受けた選手が常に先手で行動することができるからです。ドリブルでつっかけるもよし、スルーパスを通すもよし。シュートに行ってもよし。となります。CBも簡単に詰めることもできませんし、まさに先手を取ることができるのです。
阿部ちゃん、悠はこのエリアでほどんど相手に背を向けてプレーしていました。ポストプレーで受けにいくと潰されるパターンが続いており、怖い攻め方ができていませんでした。
その中で抜群の受け方ができる選手がいます。そう、それはいわん太一押しのミヨッシです。
ミヨッシの一番の特徴は、バイタルエリアで前を向くことができることです。素早いタッチで、前を向きドリブルする姿は昨年からお馴染みのはずです。そこからの判断に改善の余地はありますが、まだ20歳。今季飛躍し、覚醒する可能性が一番ある選手なので使わない手はないと思いますが…失敗してもいいじゃないですがミヨッシなら!!必ず成長してくれますよ!!
また、いわん太としては、1トップというより、悠と2トップ気味になる布陣が一番いいと思っています。パスも出せるし、悠の相棒候補としては、一番良い人選ではないでしょうか。鬼木さんの判断に注目です。
そしてもう一点は、ACLとの両立をどうするかという問題。
早くもCBの控えがいなくなってしまいました。毎年どーなってるのといった感じです。しかもほとんど長期離脱(´;ω;`)鬼木さんは頭を悩ませているでしょう。
4-2-3-1だとこんな感じです。
GK(1) ソンリョン
SUB:新井、安藤、ホープ
CB(2) 谷口、奈良
SUB:(車屋)、(板倉)××エドゥ、××舞行龍、×井川
RSB(1)田坂
SUB:(登里)、××エウソン、×武岡
LSB(1)車屋
SUB:(登里)、タビナス
DH(1)ネット
SUB:板倉
CH(1)大島
SUB:森谷、狩野、××田中
OH(1)憲剛
SUB:大塚
SH(2)悠、登里
SUB:ハイネル、三好、長谷川
CF(1)阿部
SUB:森本、知念、 ×家長
ディフェンスラインのサブを、スタメンのノボリや車屋がカバーするといった状態。
この試合、走り負けしていたのは明白で、総走行距離8km差という数字として出てしまっています。ターンオーバーを少し取り入れないと手遅れになってしまいます。
そこで考えられる選択としては、システム変更。
前線を2トップにしたいという考えと、サブにサイドアタッカーが多いことから3-4-1-2であれば、タッピーがCBを務めることができるので、谷口、車屋、奈良、田坂の4人でクオリティーを下げずにやりくりできるのかなと。WBに長谷川を起用できますし、より多くの選手に出場機会を与えることができます。その場合、守備構築をどうするのかといった問題がありますが、少し変則にして、WBをつるべ式にして、4バックを継続というのもありかもしれません。
しかも、憲剛がビルドアップに参加せず、フリーに動けるのでネットの縦パス詰まり問題も解決するのではと考えてます。まあ3-4-3の進化版といった感じでしょうか。
3-4-1-2の場合
GK(1)ソンリョン
SUB:新井、安藤、ホープ
CB(3)谷口、奈良、車屋
SUB:田坂、(板倉)、××エドゥ、××舞行龍、×井川
RWB(1)阿部
SUB:長谷川、(田坂)、××エウソン、×武岡
LWB(1)登里
SUB:(長谷川)、(車屋)、タビナス
DH(1)ネット
SUB:板倉
CH(1)大島
SUB:森谷、狩野、××田中
OH(1)憲剛
SUB:大塚
CF(2) 悠、ミヨッシ
SUB:ハイネル、森本、知念、×家長
またハイネルは、前線の2トップの一角が適切なポジションだと思います。実際サイドに使われることが多いですが、守備に関しては見ていられないところもありますので、最前線にいてもらうのがいいと思います。
ただし、これは相手が4-4-2ゾーンの場合で、3バックの場合は、また少し違った対応が必要かと思います。
まあ、1トップにミヨッシでも面白いとは思いますが!!とにかく流れの中から得点がほしいですね。
それでは、採点です。
【採点】
1.ソンリョン 5.0
3.奈良 5.5
5.谷口 5.5
6.タッピー 4.5
7.車屋 5.0
10.リョータ 6.0
21.ネット 4.5(▼71')
2.ノボリ 6.0 (▼82')
14.憲剛 5.0
11.小林 5.0
8.阿部 4.5 (▼56')
22.ハイネル 5.5(△56’)
16.長谷川 5.5(△71’)
13.ミヨッシ 採点なし(△82’)
鬼木監督 5.0
↓ミヨッシに期待!!と思った方クリックお願いします。
またTwitterのフォローもよろしくお願いします。誤字脱字が多いですが(笑)