4-4-2崩壊から見る今の川崎の現状 2016Jリーグ第8節 川崎×浦和 マッチレビュー
いわん太です。
スタメン
展望
試合・解説
すでにパスコースが後ろかリョータですね。ここまではまだいいのですが…
②リョータを選択し、憲剛へ
すでに浦和の選手が6枚います。憲剛は前に向いたとしてもパスを受ける人がいませんね…
③憲剛が後ろの奈良に下げて→エドゥ→谷口の逆サイド
相手の横へのスライドは完全に間に合っています。谷口は後ろ以外選択肢がありません。
④結局後ろに戻し…
⑤同数を作られ…
⑥詰み
このままソンリョンからのクリア気味のキックで受けるのは悠と嘉人。それはムリゲーです。
つまり今の4-4-2では中央を固められた場合、ゾーンの外でグルグル回すだけのいつもの悪い癖です。現状は相手が疲れて引いた場合のみ川崎の良さが出ると言っても過言ではありません(´;ω;`)
何故このようなことが起きるかといると、
キーワードは、「数的有利」と「スピード」。
ここ数試合ビルドアップの時に足が止まる場面を最近よく見られませんか?見ていてスピード感がないと思いませんか?
それはパスコースがない=相手のプレスの人数に対して受ける人が足りていない=前に人が偏りすぎ=間延びしている=適切な距離でポジショニングできていない。
と言った具合に適切な距離にポジショニングできていなければ、ビルドアップのスピードも上がらないし、間延びしていればセカンドボール回収できない。
という悪循環に陥っているのが今の川崎の4-4-2。
J最強の2トップの力技で何とか勝ち星を重ねているが、選手も口にしているように試合内容がよくないのは前線の2人組み合わせとサイドハーフが中盤まで落ちてこないことだと思っています
それがわかっているヤッヒー監督が、後半打ってきた一手は車屋を投入し3-4-3。
そうするとあら不思議。今までが嘘のように攻撃に転じているではありませんか!
理由は言うまでもなくパスコースがある=相手のプレスの人数に対して受ける人が足りている=前にいる人数が適切≒間延びしていない=適切な距離でポジショニングできている。
からでした。
ただしそれも長くは続かず、いいアクセントになっていたノボリを森谷に代えてから攻撃の切れ味が失われました。やはり後ろに人数を揃えているため、森谷の良さがスポイルされてしまった印象。そしてそのまま打開できず試合終了と言った感じでした。
失点シーンに関しては守備陣のあら捜しより、浦和の連動性を誉めるべきでしょう。あれは防ぐのは難しいです。
試合全体としては、終始押されていた印象で流石のチーム力を見せつけられた試合でした。ただ、昨年培った3-4-3を使うなど戦術的にはよい点も見られました。
そうなると気になるが次節のG大阪戦。
怪我続出のディフェンダー陣をどうするのか?に注目が集まります。また個人的には、4-4-2と3-4-3は併用されるべきだと思いますしビルドアップがうまくいかない時はすぐにでも変更すれば相手のプレッシングを攪乱することにも繋がるので是非今後も取り入れてほしいと思います。
以上、本日は戦術的観点からのマッチレビューでした。
採点 10点満点で6.0が平均点
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